新入生のみなさん、入学おめでとうございます!
みなさんの中には、
「大学で何か新しいことを始めたい」「なにかサークルに入りたい」
と考えている方も多いのではないでしょうか。春は大学内でもSNS上でも様々なサークルなどの勧誘や広報が盛んになり、とっても活気のある時期です。新しい出会いにわくわくしますよね。
一方でみなさんに気を付けてほしいのが「カルト集団」です。彼らは、サークルや部活の勧誘にまぎれて言葉巧みに私たちを取り込もうとしてきます。
そこで本記事では、カルト集団の勧誘手口とそれぞれの対策を紹介していきます。
怪しい団体に気をつけながら、良いキャンパスライフのスタートを切りましょう!
Contents
カルト集団とは
カルト集団とは、特定の人物や事物を熱狂的に崇拝、礼賛する集団や教団のこと。日本ではオウム真理教による 1994年の松本サリン事件、1995年の地下鉄サリン事件などをきっかけに、カルト集団は否定的に捉えられるようになりました。
「そんな過激な事件を起こす集団なんて自分とは無縁だ」「そんな集団とは自分は絶対関わらない」
と思っている人も多いかもしれません。
しかしながら、カルト集団は最初から
「一緒に神を信じ救いを目指しましょう」とか「うさんくさいビジネスをやりませんか?」
と言ってくれるわけではありません。
過激な集団であっても、それを感じさせない手口で近づき、徐々に私たちを取り込もうとしてくるのがカルト集団です。実際に大学内に入ってきて新入生を巧みな言葉で誘いこもうとする団体がいるのです。
ではその手口とは一体どういうものなのでしょうか。
カルト勧誘の特徴と対処法
カルト集団が実際に使っている手口とそれらの対処法やカルト集団の見極め方を解説していきます。
特徴①:1人でいるとき親切に話しかけてくる
カルト集団の勧誘では、1人でいる人に対して、複数人で話しかけてくることが多いそうです。私は、キャンパス内ではなく梅田付近でカルト集団の勧誘に遭ったことがあるのですが、たしかに1人で歩いている時に、男女2人組に話しかけられました。
また、キャンパス内で方向が分からず迷っている新入生に「案内する」と話しかけてきたり、反対に道を訪ねてきて「教えてもらったお礼にご馳走したい」と言ってきたりします。
最初から過激感を出してくれれば分かりやすいのですが、はじめはただ親切でいい人に見えるケースが多いそうです。ただの優しい人とカルト勧誘を見極めるのが難しいですよね。
対処法:複数人で行動しよう
「相手が親切だ」というだけでカルト勧誘だと決めつけるのは難しいです。
※実際にカルト勧誘に遭ったことがある身としてこれはマジ。最初は本当にわかりません。
そこで、そもそものカルト集団の勧誘に遭う可能性を下げることが大切です。複数人、できれば3人以上とかで固まって大学に来れば、1人でいる新入生と比べてカルト集団は声をかけづらくなるでしょう。
特徴②:個人情報やスケジュールを聞きだしてくる
カルト勧誘の特徴として連絡先やスケジュールを聞きだしてくることが挙げられます。連絡先を教えてしまうと、あとからまた集まりなどに誘われることになります。また、〇日あいてる?というようにスケジュールを把握し押さえようとしてくるのも特徴だそうです。
対処法:連絡先や自分の予定を教えない
なるべく自分の連絡先や予定を教えないようにしましょう。ただ、カルト集団ではない団体の人から連絡先を聞かれたり新歓イベントに来れるか聞かれたりすることはよくあります。実際私も、LINEの友達に全く知らない人が何人かいて、よーく思い出してみたら新歓の時に連絡先聞かれた人だった!ということがありました。
ただ、新歓で知り合った先輩と再び関わることはほぼなかったし、別に連絡先を教えてもらって早くコネを作らないとサークルに入れない!みたいなことはないです。新歓で先輩に連絡先を教えなくたって、入りたいサークルには入れます。
怪しい団体ではないとしても、新歓で連絡先を聞かれて焦って教える必要はそもそもありません!
携帯の充電が切れてるとでも言っておきましょう。
特徴③:表向きはサークルなど他の活動をかたっている
とっても厄介な特徴がこれです。カルト集団は表向き「スポーツサークル」「音楽サークル」などをかたっています。そして実際にスポーツや音楽をする活動もたまにします。最初はそういう活動で人を集め、ちょっとずつカルトな側面を見せてくるのです。
私が梅田でカルト勧誘に遭った時も「スポーツのサークル」と言っていました。「何かスポーツやってましたか?」と聞かれて本当になんにもやったことがなくて話が弾まなかったのが幸いでした。
対処法:選択肢を広く持っておこう
カルト集団の勧誘でイベントに参加したとします。熱心に自分の悩みを聞いてくれたりして、「ここの人は信用できる」「この人間関係を失いたくない」と思い始めたときが危険です。断りづらくなった段階でさらに踏み込んだ誘いをかけてくるのです。
ここで重要なのが「選択肢を広く持っておくこと」です。「自分にはここしかない」「個々の人間関係を失ったら終わりだ」と思わないためにも、最初は広く人間関係を作ることを意識して、本当に信頼できると思った人と関わる事が大切といえるでしょう。