こんにちは!
ライターのFishです!
研究者ってかっこいいなって憧れたことありませんか?
研究者って、こだわりが強そうで、自分の世界があって、分厚い本をもって、オーダーメイドのおしゃれなジャケットと、おしゃれなフォルムの眼鏡をかけてキャンパス内を颯爽と歩いてる、そんなイメージ。(を私は勝手に持ってます(笑))
そんな憧れの研究者デビューのチャンスが阪大にあるんです!

今回は、研究への第一歩を後押しする、学部1、2、3年生向けのかなり素敵な奨学金制度を紹介していきたいと思います!
「所属学部の分野以外のことで研究したいことがある※」
「所属学部の分野だけどゼミや研究室に配属されるまで待てない※」
「早く具体的な研究をしてみたい※」
こんなもやもやを抱える学生のファーストステップになれば、という思いで平成27年度に設立された阪大生限定の奨学金制度。

その名も、「学部学生による自主研究奨励事業」!!
…なんだか漢字が重なって難しい印象ですが、簡単にいうと、学部や学年にとらわれない研究を、奨学金でサポートする事業です。
自分で、研究テーマを決めて、研究計画を立て、まるまる5か月間の研究の後、論文を執筆し、阪大の論文ウェブサイトに掲載させていただくこちらのプログラム。
阪大には11学部ありますが、11学部それぞれから募集が出ていて、所属学部以外のテーマでも研究ができるんです!
法学部だけど、ロボットの研究したい、とか、理学部だけど、スペインのダンスが大好きでダンスの研究がしたい!なんて方にも道は開かれています!
なんてフリーダム!
例えば、
2019年度の人間科学学部の募集方針は
『素朴な疑問を抱き、それをもとに新たな知を発見することはとても意義のあることです。自分自身で考えて、その問題に対する答えを発見していくことは、人間の理解につながっていきます。身の回りの身近なことから社会的な問題、グローバルな課題まで、自身の疑問や関心を元にテーマを設定して取組む自主研究を歓迎します。 ※』
で、奨励費は『最大20万円(個人、グループ問わず)※』。
工学部は、
『「科学と技術の融合を図り、より豊かな社会生活を希求するための学問が工学である」という教育理念のもと、人類社会の持続的発展のため、「独創的な科学技術の発展に貢献できる人材」の育成を目標としています。以上の理念と目標に合致するのであれば、個人、有志のグループ、課外活動、正課の授業の研究等の別は問いませんので、創造的かつ独創的な自主研究を募集します。但し卒業研究等の研究室で行う研究は対象外です。 ※』で、
奨励費が『個人申請:最大15万円 グループ申請:最大50万円※』、と学部によって本当に様々。
(※大阪大学公式HP 学部学生による自主研究奨励事業 募集書類・応募書類から引用)
テーマがかなり広いから、あなたらしい研究ができる可能性があります。
自分の研究テーマに合った学部から提出しましょう!
実際にこれまでは、
「子供が苦い薬を簡単に飲めるように、視覚と嗅覚への刺激で味を変えられないだろうか?」という身近なテーマから、
「1脚ロボットの開発」といった近未来的なテーマまで、
個性的で多様な研究が行われてきました。
あなたがふと疑問に思ったことも素敵な研究テーマになりえます。
では、ここから2019年度に外国語学部から採択していただいた、私の研究を軽く紹介させていただきますね!
私は、古代ギリシャ彫刻が纏う衣服の表現、について研究させていただきました。

アートが幼い頃から身近にあって、将来ファッションのフィールドで働きたい私にとって、アートの原点ともいえる古代ギリシャ彫刻の衣服は、本当に謎だったんです。
ラテン系の気風が自分にぴったりで、大好きなギリシャの友人が多かったのもギリシャを研究したくなった一つの大きな理由。
調査の後、ギリシャのアテネで美術館を回り、調査をしました。
積み上げられた本に囲まれながら研究するのが、研究者っぽくて意外とハマっちゃいますよ(笑)
アテネでは、大好きなギリシャ人の友人が美術館を案内してくれたりもして、かなり研究が進みました!
論文の執筆が初めてで、かなり大変でギブアップしそうになりましたが、提出の義務があったから何とか期日内に完成させることができました!
責任感を持って何かに挑戦する経験ができたと思います。
興味あるかも!って方に、採択前から採択後までのスケジュールを簡単にご説明させていただきます!
(事業に関しての詳細はこちらから http://www.osaka-u.ac.jp/ja/education/ug_jishuken/overview/ )
①5月中に、研究テーマ、研究計画、研究費用等をリサーチを重ねながら決め、申請書類(例で2019年度文学部の申請書類を挙げています。) を仕上げ、募集したい学部の教務に提出。
研究調査の必要があれば、宿泊場所、交通費など、必要な書籍があればその価格を調べたり、かなり詳細に計画と予算を組む必要があります。
グループで研究に取り組むのなら、みんなで協力して仕上げていきましょう。
この2カ月はかなり大切です!
ちなみに、本事業ではアドバイザー教員との2人3脚で研究を進めることが義務付けられていて、アドバイスをいただきたい教授に、研究期間中のサポートをお願いする必要があります。
研究に関してのアドバイスだけでなく、奨励費の事務手続きなどもしていただくことになります。
②採択されたら、さっそく研究!
6月中には採択結果が発表されます。
無事、採択されたら12月の論文提出までの約5か月間、本当に「自主的に」研究を進める必要があります。
研究調査の必要があれば、費用は出していただけますが、交通手段等、基本的に自分で手配しましょう。
分からないことが出てきたら、アドバイザー教員に相談しましょう。
③12月の締め切り日までに、報告書類を提出。
論文執筆がかなり大変なので(書き方の形式とかが決まってたり)、報告書類は並行しながら進めていきましょう。
④翌年のいちょう祭で、報告。
全学部の採択研究を一度に、いちょう祭で報告します。
報告会には、本事業に協賛してくださっている方々も参列されます。
緊張しますが、大きなホールで報告できるなんてかなりいい経験。
ちなみに、2020年度は5月3日にキャンパス内で行われる予定なので、興味のある方はぜひ!!(新型コロナウイルスの影響により中止の可能性あり。)
こちらの事業費は、大阪大学に期待を寄せてくださっている法人、個人様からの寄付『大阪大学未来基金』で成り立っています。
〆切まであと2か月!