コロナショックによって大学のあり方も様変わりしました。今ではオンラインでの開講が多くを占めるようになり、就活の面接やインターンもWEBがメインになりました。それに伴い、パソコンのスペックや回線環境もこれまで以上に重要になっています。
回線が弱かったり、パソコンのスペックが十分でないと
「試験の途中でzoomが落ちちゃった...!」
「回線が不安定で面接官に何度も聞き直された...印象サイアク...」
なんて悲惨なことも。
そこで今回は、これからパソコンやネット回線を選ぶ新入生や、環境を新しくしようと思っている大学生向けに、パソコンや回線環境をどのように選べばよいかを簡単にまとめました。
まずはパソコン選びのポイントを3つご紹介します。
結論から言うと、家電量販店かApple Storeに行って
「カメラ搭載、メモリ8ギガ以上、CPU2GHz以上のPCください!」
といえばOKです。
きちんと理解したい方のために1つずつ解説します。
カメラ搭載
最近はほとんどのパソコンにカメラが搭載されていると思いますが、知り合いで何人かカメラのないパソコンを持っていてzoomを使うために買い替えた人がいるので、これは念の為買う際に確認しておきましょう。
メモリは8GB(ギガバイト)あれば安心
メモリは、4GBだと心もとないので、少なくとも8GB以上のものを選びましょう。
メモリの大きさは、簡単にいうとパソコンにとっての作業スペースの広さです。

メモリとストレージの区別がややこしいかもしれませんが、例えるなら、メモリは机の広さ、ストレージは書棚の大きさです。
みなさんが書棚から必要な教科書を引っ張り出してきて、机の上に拡げて勉強をするのと同じように、パソコンはストレージから必要なデータやファイルを引っ張り出してきて、メモリの上に拡げて作業をします。
机の上が広ければ、たくさんの教科書や参考書を同時にたくさん拡げて効率的に勉強することができますが、机が狭ければ、新しい教科書を出すたびに書棚と行き来をしなければなりません。
同じように、メモリが大きいほど、たくさんのアプリやウィンドウを開くことができ、重たいアプリを開いていても動作が遅くなることがありません。
Zoomを快適に使うためには、8GBは確保しておきましょう。8GBあれば、Zoomをつけていてもしっかりtwitterが捗ります。もし動画編集やAdobe(デザイン用のアプリ)などを使う可能性があるなら、16GBや32GBがオススメです。
なお、ストレージはパソコンに保存しておけるデータの総量のことです。128GBだと心もとないので、少なくとも256GBは確保して、予算に余裕があれば512GBかそれ以上のものを選びましょう。
CPU(プロセッサ)は2GHz以上
CPUとは、さまざまな計算や処理を行うコンピュータの脳みそです。CPUの性能が十分でないと、動作がカクついてイライラが募ります。
CPUのスペックを判断するには、クロック周波数(GHz:ギガヘルツ)を見ればとりあえずはOKです。
Zoomは2GHz以上を推奨しています。
かくいう筆者は1.2GHzのパソコン(MacBook2017モデル)を使っていたのですが、Zoomをしながらパワポやブラウザを開くと動作が重すぎてイライラとストレスから吐血して病院に搬送され、3日間死線をさまよいました。
少なくともCPUの周波数は2GHz以上のものにしましょう。あなたの命に関わります。

余裕をもって3~4GHzにすればzoom授業中にtwitterをしたり内職をしても動作が遅くなることはありませんが、阪大生は皆さんまじめなのでこれは蛇足でしたね。大変失礼いたしました。CPUは2GHz以上のスペックであれば十分です!
次に、回線選びのポイントを紹介します。
光回線にしよう
工事が不要で手軽なもの、モバイルwifiも兼ねるものなど様々ありますが、筆者は光回線をオススメします。回線速度が速く、速度制限もなく、安定していて、複数の機器を同時に接続できるからです。
特に、「置くだけ!工事不要!」を謳うソフ◯バンクAirなどは絶対に避けましょう。
工事がないので最初は楽ですが、多くの人の利用が集中する夜間などはミミズが這うほどの低速回線になるそうです。遅すぎる回線へのストレスから、気づいたら大事なパソコンに強烈な鉄拳をお見舞いしていることでしょう。ハッと我に返ったときには時既に遅し。眼の前には、バキバキに割れたスクリーン、血まみれの右手、そして怒涛のごとく押し寄せる虚無感。
あなたの大切な右手を気遣うなら、回線は速くて安定したものを選んでください。
光回線の代表的なサービスをいくつかご紹介します。
まず、もっとも回線速度が速いのはNuro光です。ただ、特別な工事が必要だったり、工事日程がかなり先になる可能性があります。
ドコモやauなどの各キャリアも光回線のサービスを提供しています。スマホのキャリアと合わせて契約すると安くなるのでこちらもオススメです。
筆者が使っているのはソニーが提供しているSo-netです。Zoomをつなげていて、回線が不安定になったことは今のところありません。
下り速度と上り速度
回線速度はMbps(Mega bite per second)という指標で表されます。一秒間にやり取りするデータ量という意味です。メガバイト(MB)のイメージがつかないかもしれませんが、たとえばiPhoneで撮影した写真1枚のデータ量がだいたい2MBくらい、YouTubeの10分の動画が40MBくらいです。
また、回線には下り回線(Download)と上り回線(Upload)があります。

下り速度はインターネット上からデータを受け取る際の速度、上り速度は、パソコンからインターネット上にデータをアップロードするときの速度です。
YouTubeやNetflixを観ているときは、メインは下り回線が動いています。Zoomはお互いに音声と映像をやり取りしているので、下りも上りも大きなデータ量が動いています。
Zoomを快適に使うには、上り・下りとも20Mbps以上あれば安心です。
自分が今使っている回線の速度は、こちらから調べることができます。
40~50Mbpsほどあれば、Youtubeをzoomで画面共有しながら視聴パーティをすることもできるでしょう。回線速度が十分だからといって、くれぐれもzoomで授業をつけながらNetflixを視聴するなんてことはしないでくださいね。フリじゃないですよ。ちゃんと授業聞いてくださいね。
オンラインでの授業やミーティングが増えている時代なので、回線速度が遅いことで損をしてしまう場面がたくさんあります。
たとえば就活でも、回線が遅くて音声が何度も途切れてしまうと、相手の面接官も人なので、ストレスを感じて良い印象を持ってくれないかもしれません。一度契約してしまうと、解約に違約金が発生することもありますし、工事をし直すのが面倒なこともあります。
特に、新年度の時期は新入生に狙いを定めてwifi回線を押し売りしてくる営業マンもいるので、押しに負けず、自分で慎重に考えて納得できる選択をしてください。
パソコンは大学生活の大切な相棒ですし、ネット環境は家にいる時間ほとんど使い続けるものです。読者の皆様がより良い選択をして、ストレスのない素敵な大学生活を過ごされることを祈っています!