こんにちは、ライターのKrystalです。
大学生になってもたまに、大学受験の武勇伝や苦労を語りあうことありますよね。
なんてったって、みんな受験という大きな壁を乗り越えてきた仲間たちですから。
そこで今回は6人の現役阪大生に受験エピソードを聞いてきたので紹介したいと思います!
想像を絶するような出来事に見舞われながらもなんとか合格を勝ち取り、今や笑い話になりました (笑)
阪大志望の高校生たちも、ぜひこれを読んで参考にしてみては?
Contents
1. センター試験1週間前からストレスで毎日高熱。まさに「病は気から」の私 < 外語:S.Tさん >
Q.浪人するに至った経緯を教えてください。
ー現役時代、毎日毎日自習室に通って本当に真面目に勉強していました。満足する成績を取れているわけでなかったですが、自分なりに必死でした。しかし私1つ問題があって、『超絶メンタル豆腐人間』だったんですね... 試験が近づくにつれ「あ〜こんなんじゃもう落ちる、やばいやばい」と精神が追い込まれていきました。
そしてセンター試験本番1週間前に熱が出たんです。そしてそこから当日まで7日連続高熱記録を打ち出しました......
(試験翌日はすっかり元気になったので、完全にストレスからです笑)
高得点だったらよかったんですが、高熱です。こんなことある?って感じですね....メンタルの弱さが露呈しました...そしてそんな状態で本番100%の力を出し切れるわけなく、あっけなく不合格。浪人しました。
Q.実際、浪人をしてみてどうでしたか?
ー浪人が決まってすぐは正直毎日憂鬱でした。周りの友達がみんな髪を染めて、卒業旅行にいって、何か世界に1人取り残されているようにも感じました...特に私の高校はほとんどが浪人せずに進学する傾向があったので....
しかし4月から予備校に1年間通って、本気で勉強をして感じたことがあります。
それは「志高いたくさんの尊敬できる友人たちに出会えたこと」です。
現役時代の豆腐メンタルの私にとって、優れた人が周りにいることはとにかくストレスでした。相手と比較して「なんで自分はこんなこともできないのか...」と落ち込むことが多い感じ... でも勉強というものに正面から向き合うことや、そんな私をサポートしてくれる予備校仲間がいたことで、同じ目標に向かって切磋琢磨する友人の大切さがわかりました。みんなのおかげでかなり度胸がついた気がします!2度目のセンター試験は無事に体調も崩すことなくベストを出しきれました(笑)
2. センター試験、最後まで解き終わってから気づいた致命的ミス < 文:M.Rさん >
Q . あなたの受験失敗談を教えてください!
ー小学校の頃から私は歴史が大好きで、センター試験では日本史と世界史を選択しました。高校ではどちらも常に学年トップ層にいたので、試験前もぶっちゃけすごい余裕こいてました(笑)常にスピードだけを意識しまくり、大体15分程度で解くのが普通でした!
そんな過去の栄光と謎の自信でセンター当日を迎えた高校生の私だったんですが、「あれ、いつもよりも簡単やん!めっちゃ解ける!」となかなかのハイテンションでいつもよりゆっくりめ、だいたい22分くらいで全問解き終わりました。でもここで事件が起こったんですね。解答したマーク番号が明らかに2問多いことに気づきました....ここから目の前が真っ暗になって、1番先頭のページに戻ってみると「世界史A」という文字が書かれていました、世界史Bを解かなければいけないのに。受ける科目を間違えてしまいました。
当然焦りながらも、冷静な自分がいたおかげで「あと残り時間は38分はある...」となんとか気を取りなおし、ここから12分という超人的なスピードで終わらせたんですが...
Q.この経験からどういったことを学びましたか?
ーよく「数学IA」をとかなければいけないのに「数学I」を解いてしまった...みたいな涙話を聞きますが、「そんなミス普通しないでしょ!」と、たかを括っていた私がセンター試験初日の1教科目の得意科目でやらかしたんですね。この失敗から(人は心から焦りまくっても冷静さは保とうとすれば保てるし、逆に集中力が異常なほどに上がるということは確かに分かったんですが...笑)やはり1番重要なことは自分は大丈夫だと過信して余裕をこいてたら駄目ということです。ちなみに私の友人も過度の緊張で同じミスをしてしまったらしいんですが、結局直せなかったらしいです。
私がこの経験から何かアドバイスをできることと言えば、
◎ 試験前、特に最初の科目の前は、適度にリラックスした状態で受けられるように工夫すること
◎当たり前のことですが、ちゃんと解くページが合ってるか確認すること
◎丁寧さも大事だけど、ある程度スピードを身に付けること です。
3. 心配性がうんだ悲劇。真冬のセンター試験、寒さに注意!< 外語:C.Nさん >
Q .受験のとき、なにか後悔したことはありますか?
ー試験会場が電車とバスを乗り継いでやっと着くような家から少し離れた場所でした。私はとても心配性で、全ての交通機関を一本ずつ逃しても間に合うように準備して家を出たんです(笑)そしたらまさかフツーにすんなり行くことができて、会場の外でめっちゃ待つことになりました。本当に早く着きすぎました......一応、控え室みたいなものがあったけど、収容人数少なすぎたので入れず。私が受験生だった時は暖冬だっからまだマシだったけど、それでも手が悴んでめっちゃ辛かったです (笑)やみくもに早く行くんじゃなくて、もうちょっと時間のことも考えればよかった......
Q .あの日に戻れるなら?
ーまずは到着時間を余裕持ちすぎる必要はないこと!笑
あとは準備に関してです。
試験中は全ての荷物をカバンの中に入れないといけなかったので、なるべく荷物を減らして行ったんですけど、そんなこと気にせずに防寒グッズはいろいろ持っていくべきだと思います。あとカイロも3つくらい持っていくかも!
4. 受験は「ポジティブ思考」が功を奏する< 経済 : C.I さん>
Q, あなたの受験エピソードを教えてください!
ーセンターの1週間前でした。 塾の模試でセンター数学2Bを受けると、全くもって解けなかったんです... 解いてる最中から本当にぜんぜんわかんなくて、「これはやばいぞ...」と思っていたのですが、予想通り実際35点ぐらいでした。
1週間前!!35点!!とても衝撃でした…「こんなに勉強してるのになんで…」っていう気持ちです。でもなぜか不思議と落ち込みませんでした。「本番に35点より悪い点を取る事はまず無いな」と逆に開き直れたというのが理由として1つあると思います(笑)本番はたぶん60点とかそれくらいの微妙な点数になるなと本気で焦ってたのはあるんですが、落ちるところまで落ちたからこそ、開き直って逆に前向きになれました。
Q. 受験生になにかアドバイスするなら?
ー憂鬱になりやすい時期だからこそ、前向きにポジティブに考えるのが1番大事だと思います! やっぱり受験は問題との相性もあるので…。
人によっては難しいかもしれないですが、全力で頑張ってるなら自信を持って、基本ポジティブに構えて欲しいと思います!
自分が大好きなお菓子(食べ物じゃなくてもOK!)を持ってくと、休憩時間にいい感じにリラックスできますよ〜テスト当日の私のオススメです!
5. 締切ギリギリに応募... AO入試に準備は必要ない!< 人科: N.Fさん >
Q.なぜ一般入試ではなく特殊なAO入試で勝負しましたか?またどういった対策をしていましたか?
ー私は高校生のときに色々活動を行なっていたので、そのエピソードを持ってれば「AOでも受かるかも!」と思ったことがきっかけです。例えば、
・国際系のボランティア(3年間)
・ユースフォーラムへの参加
・SGH ( スーパーグローバルハイスクール )
・小説(受賞回数 地方1,全国1)
・その他文章 (受賞回数 全国1)など...
AO入試で合格した人と話している限り、入試に向けてなにかを意識するというより、たまたまなにかしていた人が入ってきて受かったというイメージが強いですね。だから、AOの「特殊性」を「特殊性」と捉えてない人が多いんです。本当に、特別なにかを準備をしたという記憶がなくて...
AO入試だって急に思い立って決めたことだったので、全然募集要項もしっかりと読んでなかったし、出願締切前日に慌てて書類を書き直したりしていたくらいです(笑)
Q.なにかAOを受けるにあたって後悔したことはありますか?
ーそもそもAO入試を受けようと思った時期がギリギリで、英語の試験を受ける時間がなかったんです。これに関しては受けるのであれば前もって準備しておくべきでしたね(笑)
また、提出書類が封筒に入っておらず、提出後に阪大からまさかの電話がかかってくる羽目になりました......!!幸い車でいける距離だったので翌日届けに行けたんですが、さすがに焦りました汗 試験の準備はしてなくても、こういう準備はきちんとしないといけないですね(笑)
6. 受験には予想外の事態がつきもの!「慣れ」が重要なワケ< 法:N.Wさん >
Q.受験で印象に残ったことはなにかありますか?
ーセンター試験当日試験会場に入ると、会場にいたのはなぜか全員男子で女子は私だけでした。不思議そうな視線をたくさん感じた上、試験監督も私の受験番号を確認しに来たくらいでした(笑)
イレギュラーな事態はこれだけでなく、センター試験二日目には昨日は誰もいなかったとなりの席に、懐中時計を持った70-80代のおじいさんが座りました。とても驚きましたし、趣味なのか、50浪の猛者なのか、何者なんだろうとずっと考えていました(笑)
Q.面白い.....本当に何があるかわかりませんね(笑)
ーそうですね、試験会場では思いもよらないことが結構起こったりします...この他にも、二次試験の数学を受けたとき初見では一問もわからず、「第一問、んーとばそ!、第二問、後で考えよ、第三問、わからん!、お、数学0点だ(笑)」と思いました。でも、もう一回見てなにかしら書いている間に急に方針がみえてきたりもします。私はなんとか閃いて解くことができたんですが、よくあることなんですよね。
個人的に自分がこんな風に対処できたのは、私学を5校受けていて、本番で解けないことにある程度慣れていたからだと思います。試験本番にある程度ゆったり構えれるように、たくさん試験を受けて本番になれておくことをおすすめします!
いかがだったでしょうか?
様々なハプニングエピソードがありましたが、共通点が1つあります。
それは『どんな状況に置かれても決して諦めず、前を向き続けたこと』です。
これは、厳しい受験を勝ち抜いた阪大生のみなさんにとって、またはこれから受験という大きな壁に立ち向かおうとする受験生にとって、大事な心構えになるのではないでしょうか。