コロナやコロナ対応に振り回される大学生活ですね...
ところで阪大のコロナ対応は、
・どのような基準で
・どのような内容で
行われているのでしょうか?この記事では、今までの阪大のコロナ対応を振り返り、現状を確認します!
Contents
阪大の「活動基準」
まず、前提として、阪大には、コロナ禍に対応して作られた活動基準が存在します。
この活動基準では、授業、研究、事務、会議・イベント、課外活動についてそれぞれレベル0~5の基準があり、各レベルでできること、できないことが決められています。
そして、緊急事態宣言など行政の方針が変わるにたびにレベルの見直しが行われます。
今の状況(6/1時点)
では、阪大の今の状況はどうなっているのでしょうか?
ここでは、学生生活に特に関連する「授業」と「課外活動」の項目について確認します。
授業の扱い(6/1時点):レベル2
【講義】
・学部専門科目(3年次以上)及び大学院の科目は実施可
・上記以外は申請による許可
・メディア授業を主体とする
【実験・実習・演習(ゼミ)など】
・学部専門科目(3年次以上)及び大学院の科目は実施可
・上記以外は申請による許可
課外活動について(6/1時点):レベル4
・通常の活動について、屋外の個人練習のみ可
・イベント、試合、は原則停止
・合宿は停止
・飲食を伴う会合は禁止
図書館や施設の扱い(6/1時点)
レポートや論文作成に欠かせないわれらが図書館!
図書館のコロナ対応はどうなっているのでしょうか?
現時点では、新箕面キャンパスに移転した外国語学図書館と、それ以外の図書館で対応が異なっています。
まずは総合図書館、生命科学図書館、理工学図書館です。
【総合図書館・生命科学図書館・理工学図書館】
入館できる人:主に阪大に在籍する学生や教職員のみ
できること:貸出や閲覧、コピー機の使用など。グループ学習の部屋の使用などはできません。
次は、外国語学図書館です。
【外国語学図書館】
入館できる人:来館予約をした人のみ。(ただし、予約の本の受け取りのみなら来館予約なしでもOK)
できること:貸出や閲覧。
部活の扱い(6/1時点)
初めにも書いたように、部活などの課外活動は、緊急事態宣言下では基本的に「レベル5」に指定されています。ですが、大阪での感染者の減少傾向が続いているからか、6/1以降は「レベル4」に変更されました。その内容をもう一度確認すると、
・通常の活動について、屋外の個人練習のみ可
・イベント、試合、は原則停止
・合宿は停止
・飲食を伴う会合は禁止
です。
個人的には、大学内の他の活動に比べて課外活動の制限が厳しいなと感じました。
ですが、緊急事態宣言下だから全ての活動を停止、というわけではなく、6月からは大阪の状況を見て活動基準を少しだけ緩めています。
大学も、柔軟に基準を変更するようにしてくれているのだと思います。
食堂の状況(6/1時点)
学生生活にもう一つ欠かせないものといえば、食堂ですよね!
生協の食堂では、コロナ対策として多くの取り組みをしています。例えば、
・仕切り板の設置
・飛沫防止カーテンやラップの活用
・IC決済の推奨・メニュー数の制限
などです。
さらに、ミールプランを申し込んでいた人に対しては、食堂が使えなくなった期間分の料金が生協のICプリペイドカードに返金されるという対応がとられています。
参照:https://www.osaka-univ.coop/images/food/corona.pdf
対応基準はどうやって決まっているの?
では、阪大はどのようなときに「行動基準レベル」を変更することが多いのでしょうか?
今回、2020年4月から今までに阪大から出された行動基準の変更のお知らせを全て見直してみました!
そこからわかったのは、
・基準が厳しくなるのは、政府や自治体が自粛要請や休業要請を出した時
・基準が緩まるのは、緊急事態宣言などの要請が解除された時、コロナ感染者が少ない状態で推移している時
当たり前の結果が出てきました...笑
ただ逆に言えば、自治体からの要請がない限り、大学独自の判断で基準が厳しくされることはほとんどなかったようです。
阪大の対応スピードは?
上記のように、授業が「原則オンライン」になるのは、自治体などからそうした要請があるときです。
また、私の経験では、自治体から正式に要請があれば、その後2~3日くらいで方針が決定されて、KOANなどで通知されることが多かったように思います。阪大の方針転換するスピード感は、速めだといえるのではないでしょうか!
コロナ流行が始まった当初の対応
ここまで現状の対応を振り返ってきましたが、本格的にコロナ禍が始まった2020年4月ごろ、阪大はどのような対応をしていたのでしょうか?
2020年4月、1回目の緊急事態宣言が出ました。その時には、
講義・授業が完全オンラインになり、学内のアクセスポイントも閉鎖されました。
また、社会全体もかなり混乱した状況だったと思います。
それに伴い、阪大でも手探りながら学生生活を維持するために色々な対応がとられました。
授業や研究関連では、
・メディア授業を支援する教員チームの結成
・WiFiルーターの無料貸与(4月30日から開始)
・大学院生や学部4年生の論文執筆に必要な本を、図書館から無料で宅配(2020年5月8日~5月29日)
などの支援がありました。
さらに、経済的に困難な状況になった学生に対しては次のような対応・支援がありました。
・コロナの影響で家計が急変した人に対する授業料減免
・授業料納入期限の延長
・困窮した学生をTAとして雇用する
参照:https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/info/corona/measures/measures
ライター自身の経験では、授業料納入期限の延長がかなりありがたかった覚えがあります…!
また、私は利用していませんが、周りにはWiFiルーターの無料貸与を受けている人も多かったです。こうした対策はけっこう迅速に打ち出された印象で、ネット環境がないという理由で全く授業に参加できない、という人は(私が受けていた授業では)ほとんどいなかったように思います。
他大との違い
おなじ大阪府にある他の大学はどのような対応をとっているのでしょうか?
大阪市立大学
阪大のようにレベルを定めてできることを定めているわけではなく、活動基準に変更があるたびに文章で通知しているようでした。
また、現在の緊急事態宣言への対応は、阪大とほぼ同じ内容です。
【授業】
2021年4~5月の緊急事態宣言中は「真にやむを得ない科目」を除き原則遠隔授業とする
【課外活動】
対面での活動を「厳に禁止」
近畿大学
近畿大学は、2021年度が始まった4月当初、原則全ての授業を対面で行うとしていました。
しかし、その後市中で感染者が増え、方針を転換しています。
また、課外活動については阪大と同じように、区分1~区分6というレベル分けをして、レベルごとにできることを示しています。
現在の授業・課外活動の状況は阪大とほぼ同じです。
【授業】
原則オンライン
【課外活動】
・活動自粛
・指導者からの要請に基づき、指導者管理監督のもと、国及び自治体からの課外活動に対する制限内での活動を認める。活動人数は、必要最小限とし、 練習に時間制限を設ける。
・ 感染リスクの高い活動(組み合うことが主体となる活動、身体接触を伴う活動、大きな発声や激しい呼気を伴う活動)は原則禁止
こうして見ると、緊急事態宣言下ではどの大学もほぼ横並びの対応のようですね。
また、阪大は授業、研究、事務、会議・イベント、課外活動全てについて活動レベルを決めて1つの表にしていますが、そうした対応は案外珍しいのかもしれません...!
まとめ
コロナの影響で、2020年度から阪大での学生生活もがらりと変わってしまいました。
そんな中、阪大も社会の変化や自治体の要請に合わせて色々な対策・活動基準の変更などをおこなってきています!
個人的には、課外活動の制限が厳しいなど、不満がないわけではありません。
ただ、阪大は、独自の活動基準レベルの設定、経済的に厳しい状況の学生への支援など良い取り組みも行っていることがわかりました!
いち学生としては、コロナ対策として必要なルールや決められた基準を守りつつ、大学が提供してくれる支援などをうまく活用してこの状況を無理せず乗り切っていければと感じました!