こんにちは!ライターの首藤です。
今回は阪大志望の受験生に向けて、共通テスト後の過ごし方について紹介したいと思います。
この記事では特に、
①出願先の決め方 ②共通テスト後のモチベーションアップ方法 ③志望校・志望学部を変更するときに気を付けるべきこと
の3点をまとめています。
共通テスト終了後、ホッと一息つきたくなってしまう気持ちもよく分かります。しかしこの時期は、出願先の決定や二次試験対策への切り替えをしなければならず、なかなかあわただしい期間です。
この時期に周りの受験生と差をつけられるような過ごし方をして、合格を勝ち取りましょう!
この記事では、現役阪大生58人を対象として実施したアンケートをもとに作成しました。
皆さんのお役に立てる情報があれば、ぜひ参考にしてみてください!
超重要!出願先はどう決める?
共通テストが終われば、あっという間に国立大学の出願の時期です。
出願先の決定は、受験生にとって一番重要で難しい決断です。
アンケートの結果、現役阪大生たちは以下のように出願先を決めていたようです。
(このアンケートは複数回答可としました。)
●まず最も多かったのは、「共通テストリサーチ(センターリサーチ)の結果を参考にする」というものです。
「共通テストリサーチ」とは、大手予備校が共通テスト受験生の自己採点結果・志望校を集計して、各大学の志望動向分析、ボーダーラインの予測を行い、受験生の出願校検討をサポートするもの(河合塾HP参照)です。
阪大志望者のほぼ全員が参加していると言ってもいいほど規模の大きなものであるため、共通テストの順位や志望者数などのデータの信憑性が非常に高いです。この結果に一喜一憂する必要はないですが、出願先を決めるための材料としてうまく活用することをおすすめします。
●次に多かったのは、「共通テストの結果に関わらず、第一志望を受験する」というものです。
この回答をしてくれた人たちの中には、次の3つの傾向が見られました。
1、二次試験に比べて、共通テストの得点配分が少なかった。または、二次試験での挽回が十分に可能であった。
2、滑り止め(共通テスト利用入試や私立受験によるもの)を確保できている可能性が高かった。
3、「阪大にしか行きたくない」と思っていた。
共通テストの結果があまり良くなかった場合、第一志望を受験するには勇気がいるかもしれません。
しかし、共通テストの出来に関わらず、阪大志望を貫いていた先輩たちは意外とたくさんいます。たとえ共通テストの結果が振るわなかったとしても、第一志望に対する強いこだわりがあるならば、無理して変える必要はないのです。
(むしろ、嫌々志望校を変えてしまうと、かえって勉強のモチベーションが落ちる可能性があるので要注意です!)
●また、「共通テストの得点率や過去の模試の結果を考慮して決めた」という人もいました。共通テストの得点率を考慮した人の中には、予め「〇割以上取れたら阪大を受験する」などと決めていた人もいたようです。
また、過去の模試に関しては、大学別模試を参考にしているとの回答が多く見受けられました。大学別模試は、各大学の二次試験の形式や傾向を忠実に再現しているため、二次力を測るのにはピッタリです。
ただし、大学別模試は共通テストの2~3か月前に行われていることが多いため、現時点での二次力ではないことに注意してください。
●「その他」の中には、「親や先生と相談した」「過去の合格最低点と自らの点数を比較した」「倍率の推移を見た」「2つで迷ったが、最終的には入試科目に苦手科目がない方を選んだ」などといった回答が見られました。
出願先の決定は受験生にとって最も大きな決断です。出願先の決め方は人それぞれですが、心に止めておいてほしいのは自分が納得した形で出願先を決定するということです。
そうすれば心残りもないですし、出願後の勉強のモチベーションアップにも繋がるはずです。
共通テスト後のモチベアップ方法 まとめ
共通テスト直後は、一つの大きな山を越えたという達成感や、自己採点の結果が良かったことから生まれる安心感から、気が緩んでしまいがちです。
一方で、出来が良くなかったり出願先に悩んだりして、不安や焦りからネガティブな感情になってしまうことも…。
この時期に、うまく切り替えをするのは非常に難しいことです。先輩たちは、どのように気持ちを切り替えたのでしょうか?そのモチベアップ方法をまとめてみました。
1、大きなご褒美で一気に切り替え!
「日帰り旅行に行く」「ライブに行く」「高級焼肉を食べに行く」「一日全く勉強をせずに遊ぶ日を作る」などなど。共通テスト直後に、一つの大きなご褒美でリフレッシュしていたようです。「これが終わったら一気に切り替えよう」と、気持ちのけじめをつけることができそうですね!
2、日々の小さなご褒美でリフレッシュ!
「共通テスト後から二次試験までたったの1か月」とは言っても、やはり勉強を頑張り続けることは難しいです。
ただ、1日1回でも数日に1回でも、何かしらの楽しみやご褒美があればそれに向かって頑張れるのではないでしょうか。現役阪大生たちは、以下のようなリフレッシュ方法を取っていたようです。
●志望校が同じ子や、モチベーションの高い仲の良い子と一緒に勉強する。
●一区切りついた後は、友達と遊んだり、美味しいご飯を食べたりする。
●とにかく学校に行った。毎日何人かクラスメートが来ていたため、彼らとの息抜きを目的に学校に通うことで、息抜き以外の時間は自然と勉強する気持ちになれるようになった。
●周りが頑張っている姿を見て、自分も頑張らないとと思えた!
●勉強が軌道に乗るまで音楽を聴きながらやる。
友人との会話や好きな音楽、美味しいご飯は、日常の一部分でありながら、受験生にとってはこの上ない癒しです。「勉強だけしよう」と意気込むのではなく、肩の力を抜いて、息抜きの時間をとることも、合格のためには必要不可欠です。
私も受験期は、友達と売店やコンビニにおやつを買いに行く時間を楽しみに生きていました。なつかしい限りです…。今思うと、この息抜きが無かったら、やる気が続かなかったかもしれません。
3、キャンパスライフを想像する!阪大関連のものでモチベアップ!
アンケートには、「合格した自分を想像する」「阪大のサークルを調べる」「志望学部のパンフレットを見る」「実際にキャンパスに行ってみる」などの回答もありました。
入りたいサークルを見つけたり、受けてみたい授業を探したり…「阪大に合格したらこんなことができるんだ」とキャンパスライフを夢見ることで、自然とモチベーションもあがるのではないでしょうか?
また家が近い人は、一度キャンパスを訪れてみるのもいいかもしれません。
更に、阪大受験特有のモチベアップ方法として「積分サークルの動画を見る」というものもありました。
「積分サークル」とは、高学歴理系YouTuberのはなおさんが設立した阪大のサークルで、受験生向けのYouTube動画も多く投稿しています。受験勉強に役立つこと間違いなしです!息抜きに見てみてはどうでしょうか?
4、とにかくメンタルで勝負する!
モチベアップ方法で最も多かったのは、「メンタルで勝負する」というものです。
現役阪大生たちは、具体的に…
「どうしても阪大に行きたい」
「共通テストと二次は別物だから気を抜いてはいけない」
「阪大を受けるやつらがセンター終わった後サボってる訳がない」
「他の大学に行くもんか、浪人なんかするもんか」
「もうここまで来たらやるしかない」
「ここで勉強をやめると今までやってきた事が無駄になる」
といったように、自分を奮い立たせていたようです。
また、これ以外にも「あと1ヶ月で受験が終わると思えばむしろ苦ではなかった」と答えていた人もいました。
私自身は、「これだけ勉強だけを頑張れる時間は、この先の人生でないだろう…」と、逆に受験期間を特別な時間のように捉えることで、勉強に対するやる気を出していました。気持ちが乗れば、自然と勉強に対するやる気も出てくるはずです!!
5、その他
その他少数派ではありますが、受験生の役に立ちそうな切り替え方法があったので、いくつか紹介します!
●京大入試の過去問を解いて、阪大合格は楽勝と言い聞かせていた
●とにかく勉強しまくることで、逆にモチベが下がるようなこととか他のことを考えないようにする
●二次試験を解いて、いかに難しいかを自分に知らしめる
●二次試験に社会は無かったが、とにかく政治経済の勉強をするのが好きだったため、私立対策として社会の勉強をリフレッシュとしてしていた
ちなみにこんな回答も…(笑)
●ギャンブラーがパチンコを出てアコムに入っていく動画を見て反面教師にしていた
個人の性格や共通テストの出来具合によって、試してみるべき切り替え方法は変わります。共通テスト後、「なかなかやる気が出ないな~」と感じた人は、ぜひここで紹介した方法を試してみてください!
志望校・志望学部 共通テスト後の変更
アンケートに回答してくれた人の中には、共通テストの結果を踏まえて志望校・志望学部を変更したという人もいました。彼らが変更するに至った経緯や理由、また変更後の対策を聞いてみました。
【Aさんの場合(経済学部→法学部国際公共政策学科) 】 ◎変更理由 もともと国共志望だったが、定員の少なさに少し弱気になり経済学部志望へ。ただセンターある程度とれたのでいけるかなと思い、再度国共志望へ変更。 |
【Bさんの場合(京都大学→阪大理学部)】 ◎変更理由 センター試験の結果が、京大のボーダーの下、阪大のボーダーの上あたりであったが、京都大学の入試には苦手科目があったため阪大に変更。 ◎変更後の対策 赤本や世界一わかりやすい数学シリーズの阪大のものなどを解いた。 |
【Cさんの場合(阪大文学部→阪大外国語学部日本語専攻)】 ◎変更理由 共通テストの点数が低かったが、どうしても阪大に行きたかったのと、諦めた文学部に近いことができそうだったので日本語専攻を選んだ。 ◎変更後の対策 外国語学部の英語はかなり難易度が高いため、リスニングと和文英訳をひたすらやった。 |
【その他(志望校のレベルを下げて阪大を受験)】 ◎変更理由 ●共通テストの点数が伸び悩んだ。 ●センター利用入試の合格可能性が低かったため、国立は確実に合格できそうな阪大を選んだ。 ●二次試験の社会科目が伸び悩んだ。浪人を避けたかった。 ◎変更後の対策 ●最初に青本を5年分から手を付けた。 ●過去問の研究や入試傾向の分析をした。 ●もともと必要ではなかった科目を重点的に勉強した。 |
皆さんの中にも、共通テストの結果を踏まえて志望校や志望学部を変更しようと考えている人がいるのではないでしょうか?
変更しようか悩んでいる人は、上で紹介した先輩たちの例を是非参考にしてみてください!
いかがだったでしょうか?
共通テスト後は、出願先を迷ったり、二次試験の勉強になかなか切り替えられなかったりと、この時期特有の悩みや不安が生じやすい期間です。
それと同時に、合否を最も左右する期間であるとも言えます。
周りに差をつけられるよう、そして悔いなく受験勉強を終えられるよう、この期間を大切に過ごしましょう!
この記事でまとめたことが、皆さんの受験勉強に役立てば嬉しい限りです!
頑張ってください!