前編はこちらから。
こんにちは。ライターのFishです。
アメリカで大学生まで過ごし、今では日本古文を研究しているジェイクさん。
前半では、超ストイックな毎日の習慣や、ロードバイクへの愛が垣間見えましたが、後編ではジェイクさんならではの考え方や理想的な未来を語ってもらいました。
上品な日本古文の言葉遣いもお楽しみくださいね!
Contents
あなたを幸せにするものは?
——BBB(=B3)。
ロードバイク(BIKES)と、本(BOOKS)とお酒(BEER)があれば私は幸せ。(笑)
これからどんな未来になってほしいですか?
——もつと「グローバル」になつてほしい。今はまだ「国際」といふ、「国会」「国境」のある世界に住んでゐるから、「国」といふ概念を乗り越えたい。
今は「国」の意識が強すぎると思う。国の概念を乗り越えることはできると思うけど、世界の人たちの協力が必要なので、長い道のりになるとは思いますけどね。
例えば、仲の良い日本文学を研究している方は、自己紹介するときに「“日本文学”を研究しています」ではなく、「“文学”を研究しています」というようにしていて、賢いなと思いました。今は、「国」の概念が強すぎて、はじめから「日本文学を研究している」と言ったら、日本文学以外は読めないと思われてしまう。いろんな文学に親しんでいるけど、その中でも日本文学に特に注目していることを伝えるには、「文学を研究しています」と伝えて、聞かれたら、「日本文学に特に力を入れているんだ」と伝えるのは賢いですよね。
「アメリカ人のジェイク」としてじゃなくて、みんな地球人で、ただそのまま「ジェイク」として見てもらえるくらいになったら理想的ですね。
学生時代の夢は?
―――中学生時代からしばらくは弁護士になりたかつた。その後は、広告会社、今は大学の先生(研究者)になるのが夢。
長野県の大学に留学して、主に上級日本語の勉強をしていたんですが、比較文学の研究者と出会って、「文学を研究しながら、生活ができるなんて!」とひらめいて以来、ずっと研究者を目指していますね。

後悔していることは?
―――実は、あまり「後悔」といふ言葉を使用しない。人生に誤りがあるのは、学習するためのものだと思つてゐるから、「やればよかつたのに」と思つても、それは「後悔」として意識してゐない。
まあ、人生において「やればよかったのに」という経験は比較的多い(苦笑)。それを受け止めて、これからに活かすことが大切だと思っています。
今までの人生で下した素晴らしい決断は?
——これは多いかも。「後悔しない人生」を決断したこと、大学院に進学する決断、宗教及び「神を信仰すること」をやめたこと。
前述のように後悔しないと決めたことで、自分の人生を自由自在に生きていけるようになりましたね。就職で、院進学が遅れたけれど、院に進学したことはとても良かったと思っています。また、宗教的に厳しい環境で成長したけれど、自分で「何も信仰せず、無宗教になる」と決めたことも良い決断でした。こうした決断があって、今、自分の人生を自分で生きていると心から思えます。
あなたのNo ● ●、no life‼️
―――云ふまでもなく「No ロードバイク, no life!!」
そして、No B3, no life! B3 = Bikes, Books, and Beer!!
私はB3でできている(笑)

B³をこよなく愛するジェイクさん。
皆地球人だという感覚は、これから大切な考え方かもしれません。
次回11/18(水)は、ジェイクさんに ♯旅 を聞きました!
お楽しみに!