こんにちは。ライターのNatsuです!
今回は、『転職の思考法』(北野唯我 著)をご紹介します。
転職、とありますが、実はこの本には就活において必要な考え方がつまっています!
この本を読むと、「どうやって仕事を選べばいいのか」がみえてきます。
特に、自分が何をしたいかわからない!、就職のことはもはや考えたくない!という方、必見です。筆者曰く、判断の軸が決まっていないことがその原因だそうです。この本では、その判断の軸の立て方、まさにクリアな思考法が書かれています。
これから、4つのオススメポイントを紹介します!前半2つは就活のバイブルとしての魅力、後半2つは読み物としての魅力です。
Contents
オススメポイント1 とにかく具体的で実践しやすい!
具体例も豊富で、非常に踏み込んで書かれているので、マーケットバリュー(市場価値)の測り方・高め方、会社の見極め方など、が具体的にわかります。例えば、マーケットバリューの高め方の1つとして「『今後伸びる業界』を選べ」が挙げられています。この本の魅力は、ここで説明を終わらず、『今後伸びる業界』を見極めるために必要な、『仕事のライフサイクル』という考え方まで、わかりやすい具体例とともに、説明してくれるところです。そのため、ただの知識で終わらず、実践・応用が可能な思考法を手に入れることができます。また、巻末に重要事項がまとめられているため見返しやすく、まさに就活のバイブルとして活用できます。
オススメポイント2 「好きなことを仕事に」問題を解決!?
「好きなことを仕事に」とは言うけれど「好きなこと」が見つけられない、、、という悩みを持ってる方は少なくないと思います。「転職の思考法」では、「好きなこと」の見つけ方も、RPG(Role Playing Game)を具体例に、わかりやすく紹介されています。「好きなこと」を見つけるための指標は、どれも新鮮で、新たな視点を得られること間違いなしです。
オススメポイント3 背中を押してくれる
転職に焦点が当てられているためか、読んでいるとそっと背中を押されているような気持ちになります。例えば、「失敗につながる唯一の条件は『覚悟を決めるべきときに覚悟を決められないこと』」という記述があります。これは、転職だけでなく、人生における決断すべてにかかわるものなので、何かに挑戦しようとしている方は特に背中を押されることと思います。
オススメポイント4 筆者の信念が素敵
筆者は、「自由な転職は、この国を変える特効薬である」「転職が当たり前になれば、選択肢を手に入れた『個人』はより自由になり、社員を惹きつけようとする『会社』はより魅力的になる」と語っています。私はこの言葉に非常に感銘を受けました。現在は、多少の変化はあるものの、高校三年生時点でやりたいこともよくわからないまま学部を選び、その道に沿った会社に生涯勤め上げる、という構図が社会に定着しています。しかし、それでは、個人としては、真に満足のいくキャリアを歩めず、社会としては、個人の可能性を引き出せないため生産性が低くなるという、lose-loseの関係になってしまいます。就職した後も、転職や学び直しもできる柔軟な社会こそ、個人と会社・社会がwin-winになるための必要条件ではないでしょうか。
いかがでしたか?
この本は、キャリアデザインをする上で、何からどう考えればいいのか、その筋道を新たな視点から丁寧に示してくれる本だと思います。是非一度読んでみて下さい!