こんにちは、ライターのkrystalです。
みなさんは就職活動のオンライン化についてどう思いますか?
就活のオンライン化が始まったのはちょうど1年前、22卒のとき。
会場に行くための交通費も必要ないし、移動時間も節約できるし、案外喜んでいる人も多いのではないでしょうか?
確かにオンライン化は学生にとってメリットも多いですが、一方で大きな落とし穴があることを知っていますか?
今回は「オンライン就活の落とし穴」にはまり、就職留年を経験したYさんにお話を伺いました。
ー去年は納得内定をもらうことが出来ずたくさん苦しみ、そしてこれからの進路についてたくさん悩んだー
そんな彼女だからこそ言える、後輩たちに伝えたいこととは......?
大阪大学法学部5年生 Yさん
学部2年秋から1年間、デンマークで政治学や環境学を学ぶ。
英語教育プログラム「REALプログラム」でファシリテーターとして活躍。
政治・社会の教科書メディア「NO YOUTH NO JAPAN」を運営
22卒として就活をするが失敗&就留、23卒で大手企業内定
Contents
「そんなこと知らなかった...」情報不足だった1回目の就活
Q. 今年が2年目の就活ということですが、去年の就活について教えてください。
Yさん:
7月まで交換留学に行っていたこと、就職活動へのモチベーションも低かったことから、3年夏のインターンはほとんど参加できませんでした。
なので秋頃から1dayインターンや企業説明会に参加していきました。
でも正直に言って、始めた当初は自分が社会で働く姿が全然思い描けなかったりして、そこまで就活に前向きになることができなかったように思います。
Q. 去年は具体的にどういうところで苦戦や失敗を感じましたか?
Yさん:
大きく3つあります。
1つ目は「自分の就活の状況を客観的にみれなかったこと」です。ちょうどコロナの影響で大学に行くことが出来なかったということもあって、気軽に友達だったり先生だったりと話す機会がありませんでした。自分自身の選考の状況は一般的に遅いのか早いのか、それも分からない。遅いと分かったときにはもう手遅れでした......
2つ目は「面接の手応えと結果が違うことが多かった」ということです。自分では「今回はうまく話せたし、面接官の反応もよかった!出来た!」と思っていても、結果は落ちていたみたいなこともよくありました。でも当時はまともに落ちた分析もせずに、次へ進むことしか考えていませんでしたね。
3つ目は「就活解禁である3月の時点でのエントリー数が少なかったせいで、後々大ダメージを受けたこと」です。選考が進んでいくにつれて落ちていく企業ももちろん増えていくじゃないですか。その時にさらにエントリーを追加しようと思っても、興味のある会社の二次募集三次募集を受けることさえ出来ないみたいなことが多くあったんです。そのせいで企業の選択肢がかなり減ってしまいました。そもそも、3月時点でそこまで沢山エントリーしておいた方がいいことも知らなかった......。
就留という選択が今の自分にとって必要なものなのか、悩み苦しんだ日々
Q. なるほど、情報を得ることの重要性を身にしみて感じますね。あまり思い描いていたようにはいかなかった就活ですが、1年伸ばすことを決意したときの心境はどのようでしたか?
Yさん:
はい、実はもう6月くらいに全て諦めてしまったんです。
この時点で手元に残った企業の選択肢を見たときに、自分がやりたいこととは違うなと思い、モチベーションが保てなくなりました。正直1年目の21卒の就活をやりきったという実感もなかったため、もう1年伸ばすことで、自分を見つめ直したり選択肢を増やしたりする時間を持とうと思いました。
もちろんそんな簡単に決断出来たわけではないです......お金も時間もかかるしリスクもある。両親とたくさん悩んだし、たくさん苦しみました。
同じ失敗は繰り返さない、彼女が新たに取り組んだこと
Q. 人と違う決断をすることは勇気のいることですよね。この1年間再び就活にチャレンジしてみて、去年と比べてどういったことを意識しましたか?また変わったことはありますか?
会社や職種に対する理解を深めること
Yさん:
その企業に入社したときに、「自分はここでこんな風に働きたいな」ということをある程度想像できるようにすることを心がけました。
そのために、去年は全くしたことがなかったんですが、自分でアポをとってOB訪問も積極的に行いました!自分の思い描くビジョンはこの会社に入ったら達成できるのかな、というようなことも実際に働く方々に伝えてみることで、会社のリアルを知ることができたのは良かった点です!
自己分析が少し甘かったなという認識から
Yさん:
ーまた、去年は自分のやってみたいことや興味あること重視で考えていたんですが、もう少ししっかりと掘り下げて幅広く業界をみるようになりました。
メンターさんとモチベーショングラフを書いてみたり、友達に教えてもらったSTRENGTHS FINDERというアプリで性格診断してみたり......
◯ STRENGTHS FINDER:人の強みの元である才能を見つけ出すツール
177個の質問と診断で、自分の資質や特徴が言語化される!思いがけない自分の才能を見つけ出すチャンスかも!
情報を得ることにもっと貪欲に
ーあとは、はじめの方でも話したんですが、情報難民だったので「LINEのオープンチャット」や「みん就」を使って他の人たちのリアルタイムな選考状況をしっかり把握し、自分にフィードバックすることも意識していました。
◯ みん就:就活中の学生同士が情報交換できる口コミサイト
同じ選考を受けている人たちの状況をリアルタイムで知ることができる!
◯ LINEオープンチャット:LINE内で匿名で興味のある就活グループに参加。
よく使うSNSだからこそ、気軽に就活仲間と会話できるのがポイント!
↓そのほかにも阪大生がよく使う就活サイト↓
◯ エンカレッジ:現役阪大生が就活サポートをしてくれるNPO団体
1人1人に最適なメンターがついてくれて、自己分析やESの書き方まで全部手伝ってくれる!
◯ 外資就活ドットコム:主に外資系や日本の大企業就職を目指す学生のためのサイト
登録会員の7割が有名校の学生だから、志高い仲間に出会えるのも特徴!
就職活動に役立つ情報収集ツールはたくさんあります!
色々なものを試して、自分に合うものを見つけることが大切です!
どんな状況に置かれても学びはある
Q. 内定をもらった今から振り返って、就留を決めた去年の判断についてはどう考えていますか?
Yさん:
自分としては、ここで働きたいと前向きに思える会社から内定をいただき、有意義な時間を過ごせたので本当に良かったと思っています!
でもやっぱりお金やリスクの面からしても、誰でも得られる選択肢とは思ってません。自分の選択が絶対にいいとは絶対に思っていません。自分の友達の中にも妥協や苦労を重ねながら、8月9月まで就活に励んでいた子もいます。私は諦めてしまった身なので、思い通りに行かなくても辛い中そこまで頑張れることはすごいことだと思います。
◎自分の経験や後悔を通して、後輩に一言お願いします!
Yさん:
就活って人によってはなかなかやる気がおきなかったり、みんなスーツを着て同じ髪型でいなければいけないことに嫌気がさしてしまったり、マイナスに捉えてしまうことも多いんじゃないかなと思います。
でもどんな形で就活をしたとしても、これほど自分自身と向き合って自分のことを知る機会はなかなかないと思うし、この時間を大切にしてほしいかな、ということを今年もう一度就活をやり直してみて感じました。就活を通じて得られることも沢山あると思うので、ぜひ前向きに頑張りましょうね!