こんにちは!ライターのFishです。
今回は、工学部4年生の環境エネルギー研究に取り組む出戸さんを取材しました。
日本最大級の社会課題の解決に向けた挑戦者団体の立ち上げに関わりながらも、研究・海外インターン・院進と歩みを止めない出戸さんのターニングポイントとは?
プロフィール
工学部4年生
♯環境エネルギー ♯スマートシティ ♯持続可能性 ♯サステイナビリティ ♯国際交流 ♯WEIN ♯エンジニア
今は何をされていますか?
環境エネルギーの共同研究、海外インターンと、社会系ファンドのコミュニティづくり。今の活動はこの3つの軸に集約していますね。
その中でも、一番時間を割いているのが、工学部ゼミでの環境エネルギー研究です。「スマート・シティ」という、将来求められる最先端の街づくりを実現するために、「エネルギー」が重要なキーワードになると考えています。現在のエネルギーの状態には、まだまだ改善すべき点がたくさんあり、エネルギー消費の最適な形を明らかにするために、シミュレーションをしたりして、研究を進めています。「まちづくりに関わりたい、自分の次世代に持続可能な街を残したい。」という自分の素直な気持ちに直結した研究で、大変でもあるけど、やりがいが大きく楽しいですね。
同時に、この4月からWEINという、「孤独・退屈・不安」という21世紀の課題の解決を目指すファンド会社に関わっています。WEINの理念に共感して、WEIN発の全国規模のコミュニティに参加し、現在は中部地方のリーダーをしています。
社会に価値を生み出したい人や、社会問題を解決しようと行動している人など、志の高い人が多く、刺激的なメンバーが集まっています。まだ、発足して間もなく、組織の体制が整っていないので、現在は組織の土台作りを中心にしていますね。Well-Beingな社会を目指す組織として、Well-Beingなコミュニティでありたいと思っているので、メンバー1人1人の関りを促すための、メンバーのプロフィールをまとめた図鑑をつくったりしています。
また、来年度の海外インターンに向けて準備を進めています。来年度は、阪大の大学院に進学し、現在のゼミで研究を続けるのですが、世界で働く経験を積むために、留学を目指しています。世界で活躍できる人材になるため、1年間ドイツ・オランダの大学院で留学しながら環境エネルギー関連の企業で働きたいですね。
これからしたいこと、目指していること/目標
今注力している3つは、全て「次世代のために、“環境的”に持続可能な社会を、“世界中に”つくりたい。」という想いに繋がっています。エンジニアとして、これを実現することが、自分の将来に掲げる目標です。
環境的に持続可能な社会を、日本だけでなく、世界に広げるために、世界で働いた経験が必要だと思っていて、それが海外インターンを目指すきっかけになりました。社会人との接点を広げて、社会の最先端の流れに追いつき、今の社会人がしていることを知れることはWEINにジョインしている大きな理由ですね。ForbsJapanの30代以下の若手起業家の人たちと話す機会を得られたりと、自分の志を見直すチャンスも多く、良い刺激をもらえています。
次の世代に美しい環境を残していきたいですね。
持続可能な社会の実現を目指したきっかけ
幼少期ですね。とても自然が豊かな場所で育って、学校のアナウンスも「自転車に気を付けましょう。」じゃなくて、「くまに気を付けましょう。」みたいな場所で育ったんです。祖父母が農家だから、農業を手伝うこともありましたし、自然に触れる機会が多くありました。でも、小学校高学年の時に、目の前にあった山がスパってなくなって、道路になって、すごく嫌だなあと思ったんです。自然破壊を目の当たりにしたというか。実際、その山から落ち葉を拾って、祖父母の畑のたい肥にすることもあったので、身近な自然が人工的に破壊された、という衝撃的な出来事で、それが今の想いに繋がっていると思います。
また、小学校時代から環境教育がすごく盛んで、夏は教室の電気をつけないようにしたり、リサイクルを丁寧に教えられたりした環境が、環境への意識を高めてくれたのかなとも思いますね。
この幼少期が自分のアイデンティティの1つになっていて、「“環境と共存する”意識を広めたい」という今の気持ちに繋がっています。
環境エネルギー研究のきっかけ
持続可能な環境づくりに、国家公務員として関わりたいなと思い、阪大の工学部に入学したのですが、下田先生と出会って、エンジニアとして関わることを目指すようになりました。
ゼミ配属の時は、下田研究室の優先度はそんなに高くなかったんです。次世代に残せる環境づくりに関わりたいことを、下田先生に伝えたら、「日本がヨーロッパと比べて環境への意識が低いのはなんでだと思う?」と質問されました。宗教が理由の1つで、キリスト教では、死ぬときに地獄に落ちるという考え方があり、人生で良いことをしたいという意識が強いと聞いて、面白いなと納得したんですよね。話を進めるうちに、持続可能な環境を残すために、課題をたくさん抱える「エネルギー」が大きなキーワードであることを聞いて、今の研究室への配属を決めました。
これがきっかけで、エネルギーの視点から、サステイナブルな環境づくりに関わりたいなという気持ちが生まれるようになりました。
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-1752/