受験生の皆さん、関係者の皆さん初めまして!
おそらく、「阪大受けたいけれど工学部と基礎工学部の違い全然わからんやん!!」と思い、いろいろ調べている中でこの記事にたどり着いてくださったのだと思います。ありがとうございます!!
先に目次を置いておくので見たいところを参考にしてくださると幸いです。
普段は、阪大生に向けて様々な情報を発信しているメディアです。今回は、工学部と基礎工学部の違いについて当該学部生に話を聞いてきました。
是非、受験の参考にしてください!
Contents
1.工学部・基礎工学部の基本情報
まずは、工学部と基礎工学部の基本情報から見ていきましょう!
それぞれの学部のHPから学部の特徴及び、学科の特徴をまとめました。
阪大生に聞いた違いを知りたい方はコチラをクリック!
学部 | 特徴 | URL |
工学部 | 最先端の研究成果を実際に世の中に役立てる”実学”を重視している | https://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/ |
基礎工学部 | 科学と技術の融合による科学技術の根本的な開発、それにより人類の真の文化を創造する学部 | https://www.es.osaka-u.ac.jp/ja/ |
<工学部>
学科 | 特徴 | 科目・コース | URL |
応用自然科学部 | あらゆる自然現象を自在に操り、新しい技術を作り出す | ・応用科学科目・バイオテクノロジー学科目・物理工学科目・応用物理学科目 | https://applsci.eng.osaka-u.ac.jp/ |
応用理工学部 | 機械、材料、生産から新技術を創出する | ・機械工学科目・マテリアル生産科学科目 マテリアル化学コース・マテリアル生産科学科目 生産科学コース | http://www.m3s.eng.osaka-u.ac.jp/ |
電子情報工学部 | ナノから宇宙まで、生命からロボットまで、「地球のミライ」をデザイン | ・電気工学コース・量子情報エレクトロニクスコース・通信工学コース・情報システム工学コース | http://school.eei.eng.osaka-u.ac.jp/ |
環境・エネルギー工学部 | 21世紀の環境・エネルギーを創造する | ・環境工学科目・エネルギー量子工学科目 | https://see.eng.osaka-u.ac.jp/ |
地球総合工学部 | 自然・文化・工学の融合と新たな創造 | ・船舶海洋工学科目・社会基盤工学科目・建築工学科目 | http://www.ga.eng.osaka-u.ac.jp/ |
<基礎工学部>
学科 | 特徴 | 科目・コース | URL |
電子物理科学科 | 「電子・光」についての基礎から応用にいたるまで幅広く学ぶ | ・エレクトロニクスコース・物性物理化学コース | https://www.entrance.ee.es.osaka-u.ac.jp/ |
化学応用科学科 | 物質の新しい在り方を探求するとともに、物質と生命の関係、エネルギー問題・環境問題の解決など広い視野に立った教育・研究 | ・合成化学コース・化学工学コース | http://www.chem.es.osaka-u.ac.jp/ |
システム科学科 | 「人間を含むシステム」を中心として学際的に協力し、斬新な発想を具体化しつつ将来に向けた新分野を開拓する | ・機械科学コース・知能システム学コース・生物工学コース | 機械科学コース知能システム学コース生物工学コース |
情報科学科 | 様々な分野に生じる数学的、統計学的問題に共通する数理的法則を抽出、解明し、コンピュータも積極的に援用しつつそれを応用に役立てる | ・計算機科学コース・ソフトウェア科学コース・数理科学コース | 計算機科学コース・ソフトウェア科学コース数理科学コース |
工学部と基礎工学部という名前自体も似ていますが、学科同士にも似ている所がありますね。
受験生の皆さん、頑張ってまとめたので基礎的な情報はこの表を参考にしてもらえると幸いです。
これをみても、「結局何が違うのかわからない!」と思う方も多いのではないでしょうか?
書いている私もあまり理解できていません、、、。
そこで、現役阪大生に工学部・基礎工学部との違いを聞いてきました。是非、学部・学科選びの参考にしてください!
2.阪大生が思う工学部と基礎工の違い
工学部の4年生1人、基礎工学部の4年生1人に工学部・基礎工学部の違いについて聞いてみました。勉強に関することはもちろん、忙しさや、キャンパスライフなど大学生活を想像できるような様々なことについて回答してもらいました!
答えてもらった結果、学部の違いというより学科、コース、研究室の違いが大きいということがわかりました。
ちなみに、回答は阪大生の一意見ですので、悪しからず。
学べること
イメージとしてはこんな感じだそうです。
【工学部】( )はイメージ | 【基礎工】( )はイメージ |
応用理工(機械と材料) | システム工(機械とか) |
応用自然(物理、化学、生物の工学的応用したとこ) | 応化(いうまでもなく化学) |
電子情報(電気と情報) | 情報科学(情報) |
地球総合(船舶と建築) | |
環境エネルギー(環境とエネルギー) |
工学部生
工学部のほうが分野は多く、船舶・環境エネルギー等は工学部にしかないのが基礎工との違いです。
工学部で、学べることは学科によるが1回生のうちはだいたい同じで、線形代数・解析学・力学とかを勉強します。もちろん英語も第2言語もあります!
2回生以降は学科の専門科目が増えてきます。
基礎工学部生
基礎工学部は科学とついていますが、勉強内容は物理と数学がほとんどです。
【院試の必修科目】
物理化学、有機化学、無機化学、量子化学、電池、反応工学、プロセス制御、分離工学、移動現象(熱・運動量・拡散)、熱力学
【院試範囲ではない選択科目や必修】
プログラミング、有機工業化学、微分方程式、スペクトル同定法、など
忙しさ
学部の違いというより、分野や学科の違いによるものが大きいそうです。
工学部生
実験系、とくに化学系・生物系は研究室がキツイって聞くことが多いです。授業はキツイけど、研究室入ったら楽になるところもあるかもしれないので、コース・研究室によります。
プログラミングなどのシミュレーション系はパソコンさえあればいつでもどこでもできたりするらしいです。
工学部では応用理工の特に機会がめっちゃ忙しそう。 結論、忙しさの時期も研究室と授業による。
基礎工学部生
基礎工学部も、忙しさは、学科によります。情報科学、システム科学の生物や機械、化学応用はそこまで忙しくなさそうなイメージはありますが、一方で化学工学とシステム科学の知能システムはとても忙しそうに見えます。
忙しい時期も学科によりますが、実験がある学期、テストが毎週ある学期が存在するので、その時はとても忙しいです。テストが毎週あるときは正直地獄です。
勉強はしっかり取り組む人が多いし、取り組まないと単位がでないので勉強はがっつりすることになります。
大学入試
定員:工学部800人、基礎工学部400人
配点:センター、二次ともにほとんど同じ
参照:令和4年度入試【令和4年4月入学】 https://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/general/2022
キャンパスライフ
まず、大きな違いが、2回生から工学部は吹田キャンパスに行き、基礎工学部は豊中キャンパスに残る点です。豊中のほうが、梅田へのアクセスがいいので、住みやすいそう。ただ、吹田キャンパスだからバイトやサークル・部活ができないわけではもちろんなく、本当に人によるそうです。工学部できつい部活に入っている人も実際にいます。
男女比は、どちらの学部でも女子が圧倒的に少ない*。恋愛をするとすぐにうわさが広まるそうです。怖いですね!ちなみに、気になる恋愛ですが、2人から以下の正論を頂きました。
『恋愛はできる人はできるし、できない人はできない』
*工学部 男:女=88:12、基礎工学部 男:女=90:10
学部・学科選択時のアドバイス
学科の特性を調べること、研究室を見て教授を知ることで学部・学科の特徴がはっきりすると思います。自分で調べて納得いく選択をしましょう!
もう1つは、サークル、下宿、梅田方面のバイトなどからキャンパスの立地を考慮してもいいかもしれません。
3.まとめ
学部による大きな違いは、キャンパスの位置ぐらいでした。
工学部と基礎工学部は具体的にこう違う!というのを見つけたかったのですが、実際には学べる事・忙しさは学科、コース、研究室に大きく依存していることがわかりました。
学科、コース、研究室の情報をしっかりと調べ、自分のやりたいことと一致する学科を見つけてください。皆さんの入学お待ちしています!!!