こんにちは!ライターの首藤です。
今回は、阪大志望の受験生に向けて「おすすめの二次試験対策方法」を紹介したいと思います。
長かった受験勉強も、いよいよラストスパートに差しかかっていることでしょう。年が明ければ共通テストがあり、それが終わればあっという間に二次試験。
この時期は、受験期でもっとも忙しく、慌ただしく、そして何より勝負のカギを握る期間です。
この時期、どのように勉強に取り組めば合格を勝ち取ることができるのか。
その攻略法を、現役阪大生58人を対象として実施したアンケートの結果をもとに、紹介していきたいと思います!
合格を勝ち取る勉強法10選
共通テスト終了後、二次対策に取り組める期間は1か月ちょっとしかありません。
この短い期間の中で、どうすれば周りの受験生に差をつけることができるのでしょうか。
阪大生が、受験期に実際に取り組んでいた勉強方法をまとめました。
《受験勉強全般》
1、過去問演習は復習まで徹底的に行う
過去問演習は「基礎を固める→過去問を解く→復習をする→弱点を分析する→苦手分野を補強する」を1セットとして行いましょう。
そもそも志望校の過去問は、最も実践力を測るのに優れた教材です。そのため、基礎を固めないまま安易に解いてしまうにはもったいないのです。(傾向を知るために1~3年分解くのは良いですが…)共通テスト後は、ある程度基礎を固めた状態で過去問演習にとりかかりましょう。
また当然のことですが…解いた後は時間をかけてゆっくり復習をしましょう。理想は、本番までに解いた過去問の問題は、全て解けるようにしておくというくらいです。過去の入試で扱った内容が、すこし形を変えて出題されるということは頻繁に起こります。過去問の内容は、納得がいくまで徹底的に理解しておきましょう。
復習をすれば、自分の苦手分野が見えてくるはずです。苦手分野は、問題演習を繰り返したり、重要事項をまとめたりして、その都度補強していきましょう。
2、自分の間違いパターンを知る
知識や勉強量は増えているはずなのに、なかなか点数が伸びない…と悩んでいる人は、自分の間違いのパターンを分析してみてください。
問題演習をするたびに、「この問題はなぜ間違ったのか?」「どうしてこの解法が思いつかなかったのか?」と分析することで、間違いのパターンを知ることができます。
これは、私も実際に試していた方法なのですが…分析してみると、案外同じようなパターンで間違っていることが多いことに気付きました。この間違いのパターンを知って一つ一つ克服していけば、点数も飛躍的に伸びることも期待できます。
点数が伸び悩んでいる人は、是非一度、自分の間違いのパターンを分析してみてください!
3、たくさんの問題に触れる
他の大学の過去問や、問題集、予想問題、過去の大学別模試、学校や塾の教材など…志望大学・学部の過去問以外にも、活用すべき問題はたくさんあります。
片っ端から解きまくる必要はないですが、様々な問題に触れておくことには以下のようなメリットが挙げられます。
どの問題も、根底で問われていることは似ているため、基礎事項を理解できているかをチェックすることができる。実践に近い演習を重ねることができる。運が良ければ、本番で類似問題が出題される可能性がある。どんな問題にも対応できる力が身につく。
回答してくれた人の中には、阪大より難易度の高い大学の過去問を活用したという人もいました。すこし難しめの問題になれておけば、本番の試験が例年に比べて難化しても、動揺することなく落ち着いて解くことができるかもしれません。
4、本番直前期に、試験のリハーサル日を設ける
本番前に最低1回は、朝から本番と同じスケジュールで過去問(あるいは過去の阪大模試や予想問題など)を解く日を作るのがおすすめです!
朝何時に起きれば最初の科目から集中することができるのか、ご飯は何を食べれば試験中眠くなりにくいか、休憩時間はどの教材で復習をするか…等々。予め試験当日の流れを決めておけば、本番「こうしておけばよかった」と焦らずに済むでしょう。
私はこの方法の他にも、「数学は午前中に、国語は昼食後に、英語はそのあとに勉強する」といったように、各科目の勉強を試験の時間帯に合わせて行っていました。
そうすることで、朝イチでも数学の難問を、昼食後の眠くなりやすい時間でも国語の読解問題を、勉強に疲れた時間でも英語の長文問題を、集中して解けるようになりました。
我ながら、この勉強法はかなりおすすめです!
《科目別おすすめ勉強法》
ー英語ー
5、英作文・和文英訳は添削+フレーズ暗記で完璧に
英作文・和文英訳の自己採点は、ミスを見落としたり、誤った表現を使い続けてしまったりするおそれがあるため、非常に危険です!
極力、学校や塾の先生に添削をお願いしましょう!
また、使えるフレーズや表現を増やしていくことも大切です。模範解答や例文集に載っているものから自分が確実に使いこなせそうなものを見つけ、暗記していきましょう。
(難しい表現を無理して使う必要はありません!間違ってしまえば全て減点対象になってしまいます。)
6、毎日初見の長文を読む
長文読解はなかなか始めるのが億劫ですが、毎日続けることで苦手意識も減っていきます。
また、単純に読んだことのある長文の数が増えるほど、知らない単語の意味や文章の展開・結論を予測する力が身につきます。(入試で出題される長文で主張されていることは、大体パターン化されているものが多いです!)
これは特に、英語に苦手意識がある人におすすめの勉強法です。
ー国語ー
7、古文の基本事項は確実に暗記しておく
阪大の現代文は難易度が高く、国語が大の得意という人でなければ周りと差をつけるのが難しいです。
一方で古文は、基本的なことが問われている問題が多く、難易度も高くないので、基礎を固めておけば満点も狙えます。
古文でどれだけ点数を取れるかが、国語で周りと差をつけるカギとなるでしょう。古文の基本事項が怪しい人は、なるべく早めにとりかかってください!
8、時間配分を常に意識する
阪大の現代文は、文章が難解で長いうえに、論述問題の記述量も非常に多いです。そのため、時間との戦いが勝負のカギとなるでしょう。
論述問題は完璧な回答をかけなくても、部分点で点数を稼ぐことができます。「時間配分を間違って、点数の高い論述問題に手が回らなかった!」ということがないように、日ごろから時間を意識して演習に取り組みましょう。
ー数学ー
9、答案を書く練習を怠らない
数学の答案は、採点者に自分の理解度がもれなく伝わるように作成しましょう。問題についての理解度が同じでも、記述方法によっては点数が変わってしまうことも…。
日ごろから、正しい答えを出す練習のみならず、記述答案を書く練習もしておきましょう。英作文と似ていますが、答案の添削を頼んだり、模範解答の定型文を真似したりするのも非常に効果的です。
減点されない答案づくりを心がけましょう。
10、基礎問題⇄応用問題の反復を!
年度によって難易度の差はあるものの、阪大数学(特に文系数学)には、基礎的な内容を問う問題も数問含まれています。そのため、全ての問題が手をつけにくいということは稀でしょう。
ここで重要になってくるのが、取れる問題で確実に点数をとるということです。
実際に、アンケートでは「難しい記述試験対策問題をやりすぎて、案外例題レベルの問題が解けなかった」という声も見られました。
私自身も入試本番で、基礎問題を難問だと思い込み、それに時間を費やしすぎてしまって、他の問題に十分時間をかけられなかったという失敗があります。
難易度の様々な問題に日ごろから取り組んでいれば、「これは基礎問題だ」「これはじっくり解くべき問題だ」などといった感覚も得られるのではないでしょうか。
要注意!先輩たちのやらかし体験談
アンケートでは受験期におかした失敗談も聞いてみました。
受験生の皆さんが同じ失敗をしないことを願って、阪大生の二次試験対策での失敗談をまとめています。
「特定の教科に時間をかけすぎてしまった。」
この回答、非常に多かったです!得点配分や自分の得意不得意によって勉強時間を調整する必要はあるのですが、偏りすぎは厳禁です!
また、「この科目で得点を稼ごう」と戦略を立てている人もいるかもしれませんが、その科目が易化して周りと差がつかないということも十分に考えられます。全科目がある程度仕上がってから、力を入れたい科目に時間を割くのが良いでしょう。
「過去問演習を時間を計って行わなかった。」
二次試験は時間配分が非常にカギとなります。本番前にどのような時間配分で解いていくのかを決められるよう、過去問演習は時間を計って行いましょう。
この時、5分~10分短く時間を設定すると、本番で心の余裕が生まれます◎
「英単語や古文単語などの暗記を後回しにしてしまった。」
先ほども言いましたが、基本事項は早めに固めておきましょう。基礎を固めないまま問題演習を繰り返しても、根本的に理解して解いているとは言えないため、実力が伸びにくいです。
少なくとも共通テスト後の1週間は、基礎固めを徹底しましょう。
共通テストの得点やセンターリサーチの結果が良くて、二次試験の勉強が疎かになってしまった。
油断は絶対禁物です!!!私の周りにも、普段の模試の結果もセンターリサーチもほぼA判定であったのに、センター試験後に勉強を怠って、不合格になっていた人がいました。
共通テストで思うような結果が出せなかった人たちは、死ぬ物狂いで勉強するはずです。油断していると、いくら共通テストのアドバンテージがあるからと言っても、すぐに抜かされてしまいます。最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。
本番で最大限の力を発揮するためには…?
直前期まで勉強を頑張れば、あとはいかに実力を発揮できるか?ということが大切になります。
皆さんが、後悔なく力を出し切れるように、阪大生が試していた方法を紹介したいと思います!
毎回100%の実力を発揮することは誰もできないので、100%の力を出せなくても合格できるだけの勉強をしましょう!
どうせ緊張はするので、本番で100%の力を発揮しようと思うより、80%の力でも受かる学力を準備段階で身につけておこうと思って望む方が精神的にも楽です。
本番で100%の実力を出し切れるのが理想ではありますが、それは非常に難しいことです。それならば最初から、「ちょっとミスしても合格できるだろう」くらいの余裕があったほうが楽でしょう。
受験生に勉強のしすぎというものはありません。これでもかってくらい勉強しておけば、本番心の余裕も生まれるでしょう。
「これだけ勉強したんだから落ちるはずがない」「これだけ勉強しても落ちたならしょうがない」と思えるぐらい、全力で勉強に取り組む。
本番前に最も自分に自信を与えてくれるのは、「私はこれだけやってきたんだ」という自負です。心のどこかに「もっと勉強しておけばよかった」という後悔があると、不安のもとになります。
本番当日の自分のために、今からできる限りの勉強をしましょう!努力が自分の一番の味方になってくれます!
ベストコンディションで試験に臨めるようにしておくこと。
体調管理、寒さ対策、当日会場に持ち込む教材の準備、当日のスケジュール管理…等々。試験当日のコンディションは、予めどれだけ気にかけているかによって大きく左右されます。
勉強ばかりするのではなく、これらのコンディション面にも十分気をつけましょう。
具体的には
・本番までの体調管理を怠らない。
・自分が試験に集中できる食事・服装・睡眠時間などを分かっておく。
・どの教材を本番使うのかを決めておく。(重要事項をまとめたノートなどを作成しておくのもオススメです!)
・当日の流れをイメージしておく。(試験のスケジュールや試験会場への行き方など)
また、地方から阪大を受験する人は、宿泊場所の手配なども早めに行っておきましょう。
私は宿泊場所を選ぶときに、勉強ができるカフェがあるホテルを見つけたので、そこを予約しました。おかげで、普段利用していた自習室に近い環境で、前日まで勉強することができました。
宿泊環境は良好か、試験会場・最寄り駅からの距離は近いか、ご飯はついているかなど、よく考えて宿泊場所を決定しましょう。
当日のコンディションに大きく影響します。
前日や試験直前は、すぐに答えの分かる教材・これまで繰り返し使ってきた教材で勉強する。
本番直前に新しい問題にとりかかったり、新しい知識を入れようとしたりするのは危険です!不安や心配のもとになります。
中途半端にインプットしても、試験本番では上手く活用できないものが多いです。試験範囲を完璧に押さえている受験生なんて、どこにもいません。
直前期は、いかに自分が今持っている手札で勝負できるかということに重点をおきましょう。
当日の休憩時間は、参考書や単語帳、まとめノートなどをパラパラ見る程度にするのがおすすめです。
自分が一番頭がいいと思い込む。
本番を楽しむというくらい心の余裕を持っておくこと。
何があっても「面白くなってきやがったぜ」くらいのメンタルでいること。
ここまで来たら、当日はとにかく心の余裕を持つことが大切です!適度な緊張感は必要ですが、焦りや不安はしっかりと取り除くのがベターです。
お恥ずかしい話ですが…私自身は、自分が受験マンガ「ドラゴン桜」の主人公になったかのような気分で本番の試験に臨みました(笑)
そうすることで、小さなミスが気になったり、不安な気持ちになったりすることがほとんどなく、試験本番を楽しむことができました。(皆さんに効果的な方法かは分かりませんが…笑)皆さんも、自分なりの「心の余裕を持つ方法」を実践してみてください!
いかがだったでしょうか?
これを読んでくださっている受験生の皆さんは、恐らく勉強漬けの毎日を過ごしていることでしょう。
勉強ばかりでしんどかったり、不安に押しつぶされそうになることもあるかもしれません。
でも、皆さんの頑張りはきっと実を結びます。受験勉強のラストスパート、頑張ってください!
この記事が、皆さんの合格を後押しできることを願っています。